リビルド・USEDコーヒー関連マシンの販売【サステナコーヒープロダクツ】 は、現在準備中です。
2022/11/08 10:45
目次
①エスプレッソグラインダーは重要なマシン
1-1グラインダーがなぜ重要なのか
1-2挽き目が不均一な場合と均一な場合との違い
1-3エスプレッソ用グラインダーの必要性
②グラインダー部位名称・特徴
2-1グラインダー本体
2-2刃(ブレード)
③まとめ
~~~①エスプレッソグラインダーは重要なマシン~~~
「エスプレッソを淹れるのだから、そりゃエスプレッソマシンの性能が一番大切でしょ」思われがちなのですが。
実は、一般的に美味しいエスプレッソを淹れるためにはエスプレッソマシンの性能よりもグラインダーの性能の方が重要だと言われています。
今回はそんなエスプレッソを淹れるのに欠かせないグラインダーについて解説していきたいと思います。



1-1グラインダーがなぜ重要なのか
グラインダーが重要な理由。それは挽き目の精度が抽出の出来に直結するからです。
挽き目の精度とは粒度の均一度です(一つ一つの粒が同じ大きさか?ということです)
1-2挽き目が不均一な場合と、均一な場合との違い

⑴不均一な粉を使用してしまった場合(画像左側)
粒度の不均一な粉を使用してまった場合、お湯が粗い粉の方へ集中してしまいます。
これは「水などの流体は抵抗の少ない方へ流れる」という性質によるものなのですが、そのせいで豆との接触面積の総量が少なくなってしまい、薄いエスプレッソが抽出されます。
また一定の豆にだけお湯が当たりたることで、その豆の成分だけ過剰に抽出されてしまうので豆の「渋み」や「エグみ」などネガティブな味がでてきてしまいます。
こういった現象は挽き目の不均一性だけでなく粉の偏りやコーヒーケーキが割れてしまった時などに起こり「チャネリング」と呼ばれます。
⑵均一な粉を使用した場合(画像右側)
均一に挽かれた豆を使用した場合には、お湯もバスケット内を均一に通ることができます。
その結果お湯がしっかりと豆と当たり、濃厚なエスプレッソを抽出することができます。
また豆のネガティブな成分の抽出を抑えることができるため、旨味や甘み、また程よい苦みを味わうことができます。
1-3エスプレッソ用グラインダーの必要性
エスプレッソに使用するコーヒー粉は細~極細挽きにしたものを使用します。
「挽き目を細かくすればいいんでしょ?エスプレッソ用グラインダーとかなさそうだけど」
と思われるかもしれないですが。
挽き目を調整できる幅はマシンによって異なりますので、極細挽きを設定できるグラインダーが必要となります。
~~~②グラインダー部位名称・特徴~~~
グラインダーも重要であるということをお伝えできましたので、ここからはグラインダーの事を説明していきたいと思います。
まずは各部位の名称を紹介します。
マシンによって形状やその他部品は異なる場合もありますが概ねこのような配置・名称かと思います。
2-1グラインダー本体

ビーンホッパー :豆を補充する箇所。開閉シャッターが付いていて取り外し可能です。容量はマシンサイズに比例しています。
ディスプレイ :選択ボタンやメニュー画面が見れます。グラインド時には秒数が表示されます。
操作ボタン :グラインドボタンやメニュー画面を操作できるボタンが配置されています。
コーヒー粉出口 :挽かれた豆が出てきます。
フィルターフォーク:ポルターフィルターをセットする台です。
2-2刃(ブレード)
グラインダーには豆を挽くための刃が取り付けられていますが、形状は主に以下の2つです。
また、刃のことは「ブレード」「ミル刃」「刃」などと呼ばれています。


(1)フラット形状
こちらは2枚の刃が平行に取り付けられています。
切るようにして細かくしていくので、均一性に優れています。
また毎分1000~1600回転の高速で刃が回転するので、コニカルよりも早く挽くことが出来ます。
しかし高速回転であるがゆえに熱を発生しやすく豆へ悪影響を与えてしまうとも言われています。
刃の寿命は少し短く。400kg~600kgです。
1杯20gのコーヒー粉を使用するとしたら2万杯~3万杯。
20gで一日100杯出すとしたら200日~300日が交換目安となります
(2)コニカル形状
こちらは立体的な形状をしており凸形の下刃が回転することで豆を挽きます。
砕くようにして細かくしていくので均一性では劣りますが、微粉の発生が少ないとされています。
回転数は毎分400~500程の低速回転となり、豆を挽く時間は少し長くなります。
ただし、刃の表面積が広く多くの豆を一度に挽けるので回転数程の差はありません。
低速回転なので熱の発生も抑えられ豆本来の風味を引き出しやすいです。
刃の寿命はフラットよりも長く、800kg~1000kgです。
1杯20gのコーヒー粉を使用するとしたら4万~5万杯
20gで一日100杯出すとしたら400日~500日が交換目安となります。
~~~③まとめ~~~
・挽き目の均一性はエスプレッソのできに直結するのでグラインダーはとても大切。
・極細挽きが可能なエスプレッソ用のグラインダーが必要。
・フラット刃は、均一に挽けるけど熱が発生しやすく豆に悪影響の可能性あり。寿命は短い。
・コニカル刃は、均一性では劣るが熱の発生は抑えやすい。寿命は長い。
いかがだったでしょうか。今回はグラインダーについてお話させていただきましたが参考になったでしょうか。
ちなみにコーヒー豆を挽く器具として「ミル」もありますが、グラインダーとミルには区別はないそうです。
ただし自動・中大型のものを「グラインダー」、手動・小型のものを「ミル」と呼ぶ傾向にあります。豆知識です(笑)
当ショップではコーヒー関連マシンの販売を行っておりますが、皆様にコーヒーに関する情報も随時更新していきたいと思いまます!
皆様のコーヒーライフにCAFE G WORKSがお役に立てたら幸いです!
次回(#6)ではエスプレッソグラインダーを選ぶ際のポイントをご紹介したいと思います!
引き続きお楽しみください!!
それでは失礼します。